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蜂蜜豆知識
もっと蜂蜜を知ろう
結晶しやすい環境とは
- ハチミツの外気温が15~16度以下になった時。
- ハチミツの中に、天然ブドウ糖分が果糖分よりも多く含まれている時。
- 中に気泡があるハチミツに振動を加えた時。
など、日差しの関係や保管場所の室温次第でも結晶しやすくなります。
特に気温が低い冬季は、蜂蜜は結晶化しやすく、ビンの中に白い粒々が見られる事があります。
これこそが「結晶」と言われるもので、そのままにしておくと半年~約1年の間に容器の底から全体に粒々が広がります。この結晶を始めて見られた方は、結晶がカビのように見える事もあり驚かれると思います。しかし、結晶は蜂蜜の性質によるものですので、品質はもちろんの事、変質などではありません。
下記に描いてあるような方法で湯せんをしていただけば、また元の蜂蜜の姿に戻ります。
- 完全に溶けるには、30分から40分くらいかかります。ガチガチの結晶ですともっと時間がかかります。辛抱強く溶かしましょう。火の側からは離れないでください。
- 結晶が溶けましたら、お湯に少しずつに水を加えてに冷やします。急に冷やすとビンが割れます。温度が高いままですと、蜂蜜の色が濃くなったり風味が悪くなったりします。
- 結晶は完全に溶かしましょう。少しでも残っていると、その小さな結晶を核にまた結晶化が始まります。
蜂蜜の結晶について(要因)
(1)糖組成
蜂蜜は、固形分が80%以上あり、既に糖の過飽和状態で早晩過剰の糖が結晶として析出し、飽和になろうとする性質があります。
糖のうち、95%以上がブドウ糖と果糖ですが、結晶し易いのはブドウ糖です。
蜂蜜は固形分が多い程、またブドウ糖の含有量が多い程、結晶し易くなります。
※ 蜜源(花の種類)による、結晶時期の相違。
- レンゲや菜の花蜂蜜(ブドウ糖分が多い→結晶し易い)結晶化が早い。
- アカシア蜂蜜(果糖分が多い→結晶し難い)結晶化が遅い。
(2)温度
糖の溶解度は、温度が低くなる程小さくなりますから、気温が低くなると結晶が析出しやすくなります。しかし、溶解しているブドウ糖が結晶するためには、ブドウ糖分子が動き易い状態にあることが必要です。
この為には、ある程度の温度が必要であり、一般的には14~15度頃が最も結晶が析出しやすい温度といわれております。また、蜂蜜を保管している場所の気温の変化が大きい程、結晶化が促進されるようです。この温度時期は、春先と晩秋の時期にあたります。
(3)結晶核
結晶核の存在により、結晶の析出が促進されるといわれております。
弊社では、結晶核を取り除く為に、25μフィルターにて蜂蜜を濾過後、充填することにより蜂蜜の結晶化を遅らせるようにしております。
(4)振動・衝撃
蜂蜜に振動・衝撃を与えると、結晶化が促進されます。
以上の要因が重なった場合により、製造後一ヶ月でも結晶が生じることもありますが、蜂蜜が本物である限り、結晶は避けることの出来ない現象だといえます。
ミツバチの豆知識
◎一匹の蜂が一生の間に採る蜂蜜の量は?
一匹の蜂が一生の間に採る蜂蜜の量は、ティースプーン一杯分です。
◎蜂はどのくらい飛ぶの?
蜂が飛ぶ距離は、1時間に約25km飛びます。そして生涯で飛ぶ距離は800km程です。
◎働き蜂はオス?それともメス?
働き蜂は、すべてメスです。
ではオスが何をしているかというと、オス蜂は交尾に出かける以外は巣の中でブラブラしています。
◎オス蜂は針がないって本当ですか?
オス蜂には針がありません。
蜂蜜の豆知識
蜂蜜の歴史
スペイン北部のアルタミラ洞窟の壁面に描かれているはちみつの採取風景などから、前1万8000~前1万5000年ころよりはちみつは人々によく利用されてきた最も古い食物の一つであるといわれています。
古代において、すでにクレオパトラはスキンクリームを使用しており、その成分にはハチミツとローヤルゼリー、 花粉が含まれていたといわれています。
はちみつの特徴
蜂蜜はブドウ糖・果糖が主成分です。その為、消化吸収に優れているので、素早くエネルギーになります。
また、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれカロリー源として栄養の宝庫といわれています。
- ビタミンの種類…ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、コリンなど
- ミネラルの種類…カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、銅など
はちみつとお砂糖の違い
お砂糖は酸性食品であるのに対し、蜂蜜はアルカリ性食品です。
その為、蜂蜜は体(胃腸)に負担をかけることなく体に吸収されます。
カロリー比較
◆お砂糖…100gあたり390kcal ◆はちみつ…100gあたり320kcal
このように蜂蜜は、お砂糖よりカロリーを抑えながらビタミン・ミネラルを摂取出来る健康食品です。
はちみつの種類と特徴
ミツバチは色々な花から蜜を集めます。
蜂蜜はどの花から採取されたかで蜜の種類を分けられます。花によって、甘味の違い・色・香り・結晶しやすい等の特徴があります。
レンゲ蜜…日本人に最も好まれている蜂蜜です。ほのかな花の香りを持ち、特に西日本で 好まれ、結晶しやすいのが特徴です。香り高くコクがあるので、カステラ・パン・料理 に良く合います。
アカシア蜜…特に東日本で好まれ、上品な香りを持ち結晶しにくいのが特徴です。くせのない味であっさりしています。ヨーグルト、コーヒーに良く合います。
その他、ミカン、クローバー、そば(鉄分が多い)・コーヒー(ほのかなコーヒーの香り)・なたね・とちのき等 一部を挙げただけでも、蜜の個性によりお料理等への使い分けが楽しめます。